失敗しない造園業者の選び方
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イメージどおりの庭が完成するかどうかは業者次第。メンテナンスのために、その後も長く付き合う可能性のある業者ですから、ベストパートナーと呼べる業者を見つけたいものです。業者選びのチェックポイントを紹介しましょう。


【1】つくりたい庭に合った業者を選ぶ

「造園業者」と呼ばれていても、公共事業も手がけるような大きな会社から、個人で経営している小さな会社までさまざま。そして、「造園を引き受けてくれる業者」には、昔ながらの「植木屋さん」から、「ガーデンデザイン事務所」、「エクステリア会社」などさまざまにあります。最近では住宅のリフォーム会社が造園を手がけている場合も。

実は、造園を引き受けてくれるといっても、業者のタイプによって得手不得手があります。そのため、自分がつくりたい庭の方向性が得意な業者を選ばないと、イメージどおりものができなかったり、その業者が不得意分野は下請けに出されるなどするため費用がかさんだりといったことになってしまいます。

一般論として、業者ごとの得意分野は次のようなものです。


・造園会社   ・庭師、植木屋さん・ガーデンデザイン会社・エクステリア会社
造園会社

やはり専門業者なのでノウハウも豊富で、オールラウンドにニーズに対応できます。ただ、公共事業中心の大規模な企業だと、個人宅の庭のプランが不得手な場合も。また、業者によって得意なスタイル(洋風庭園より和風庭園が得意、など)があるので、確かめて選びたいところです。


庭師、植木屋さん

植木の植栽、剪定などのメンテナンスの専門家です。庭園全体の設計・デザイン力に優れているかどうかは職人の腕次第。ブロック工事や水道・電気工事をともなう作業は外注になることが多いでしょう。


ガーデンデザイン会社

デザイン・設計を中心としている会社で、デザイナーの個人事務所の場合もあります。デザインのクオリティは高いですが、施工は提供業者に外注することがほとんど。多くはしっかり施工まで管理してくれますが、まれに連携がとれていないこともあります。過去の実績をチェックしたいところです。


エクステリア会社

ブロックなどを使った外構部分の専門業者です。エクステリア中心のデザインに関しては優れた提案を受け取れるでしょう。反面、植物の知識は劣ることもあるので、花木中心の庭をつくりたい場合は向かないかもしれません。

これらはあくまで一般論・傾向ですので、実際にその業者がどうかは実績などから確かめる必要があります。

総合して考えると、基本は専門の造園会社を探し、加えて、つくりたい庭の傾向に合ったデザイン会社、エクステリア会社などにも相見積もりを出してもらうと、幅広い提案が集まって良いでしょう。


【2】施工事例・実績は必ずチェック

業者が過去に手がけた施工事例、実績はチェックしておきたいものです。カタログ・パンフレット・ホームページのほか、モデルガーデンやショールームを持っている業者なら、実際に足を運んでみるのも良いでしょう。

過去の実績の中に、自分がつくりたい庭とイメージの近いものがあれば、費用など、詳しく聞いてみると良いと思います。自分の予算を告げて、この予算でこの事例と近いイメージのものができますか?と率直に聞いてみるのもひとつの方法です。


【3】資格にも注目

造園の技術を認定する国家資格があるのをご存知でしょうか。国土交通省が管轄する「造園施工管理技士」がそうです。1級と2級があり、1級のほうが上級です。公共工事として行われる造園の現場では、資格を持った技術者が中心となって進められます。

個人宅の造園では、必ずしも資格がないからとってできないということはありませんが、資格所持者がいるかどうかは、その造園業者の技術の高さ・専門知識を測るひとつの目安にはなるでしょう。

造園やガーデニングに関しては、ほかにもさまざまな資格がありますが、民間の団体が認定する資格などは、公的な資格ほど厳密に認定されていないので、名ばかりということもあります。「造園施工管理技士」に似たまぎらわしい名称のものには間違わないよう注意して下さい。

もちろん、民間の資格でも、十分に知識・技術の証明となるものもあります。財団法人日本緑化センターの認定する「樹木医」は、樹木保護の専門家として知られています。


【4】その他、業者選びのチェックポイント

その他、気をつけたいポイントとしては、次のような点があります。


・見積書に「一式」など不明瞭な点がないか?・きちんと話を聞いて相談をしてくれるか?・細かな対応にも問題はないか?
見積書に「一式」など不明瞭な点がないか?

現場調査前の概算の見積もりでは、細かい内訳が出せないこともありますが、良い業者は見積もりにきちんとした根拠があります。なぜその金額になるのか、見積もりについて詳しい説明をもとめても、あいまいな答えになる業者では、請求金額ありきで工事や材料のクオリティを落として帳尻を合わせるといったことにもなりかねません。見積もり金額を大幅に値引きしてくる場合も、同様です。


きちんと話を聞いて相談をしてくれるか?

庭づくりはオーナーの意向をじっくりヒアリングして、イメージを共有するところから始まります。良い業者は打合せに十分な時間をかけるものです。ただハイハイと話を聞くだけなく、専門家としてのアドバイスもします。たとえば好きな木があってそれを植えたいという意向であっても、その木が日陰を好む種類で、庭が一日中日向になる立地なら、意向どおりにその木を植えるのが良いとは言えないのです。良い業者なら、そういう場合は、庭の条件から意向どおりにならないことを説明し、代案を提示できるはずです。


細かな対応にも問題はないか?

たとえば打合せや現場調査のアポイントに遅れてくる、折り返しの電話を頼んでもかかってこない、など、些細なことですが社会人として基本的な部分で不安があると、本当に仕事を任せてよいのか疑問に思うでしょう。庭づくりに直接、関係のあることではありませんが、そういった姿勢は仕事の質を左右します。やはり、少しでも不安や疑問を感じることのない業者を選びたいものです。

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