- 庭づくりと造園業者に関する気になる疑問Q&A
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自宅の庭は1坪くらいしかないんですが、造園業者にお願いしてもいいですか?
問題ありません。狭い場所にも見栄えのする庭をつくるには技術やアイデアが必要ですが、そんなときこそプロの知恵が発揮されるものです。小さな庭でも遠慮なく相談してみて下さい。日本には古くから「坪庭」という文化があります。古い日本家屋にある小さな庭のことです。和風庭園が得意な業者なら、坪庭づくりのノウハウも豊富でしょう。もちろん洋風庭園でも、小さな空間に魅力をぎゅっと凝縮したようなプランは可能。造園業者に依頼するのは広い庭を持っている家だけとは限らないのです。
うちの庭は日当たりが悪いです。花いっぱいの庭なんて無理でしょうか?
そんなことはありません。植物には、日当たりの良い場所を好むものとそうでないものとがあります。日当たりが良い場所に植えるとよい植物を陽樹、日陰や半日陰でもよく育つものを陰樹、中間の性質を持つものを中庸樹と言います。アジサイやヤマブキなど、陰樹〜中庸樹を選んで植えれば日陰の庭でも花を咲かせることができます。バラの中にも日陰でも咲く品種があります。
日当たりが悪ければ、それに適した植栽をすれば良いだけで、そういった知識こそ、造園業者やガーデンデザイナーの専門です。日陰の多い庭でも、イメージどおりに花いっぱいにできるプランを提案してもらいましょう。今、ある庭木や庭石を生かして、プランニングしてもらうと安くあがりますか?
現在の庭にある木や石などを生かす形で、新しい庭のプランニングをすることはもちろん可能です。思い入れのある庭木や庭石であることもあるでしょう。業者に伝えれば、今あるものは生かしつつ、新たなデザインを提案してくれるはずです。
それによって費用が安くあがるかと言えば、微妙なところです。今ある庭木をそのままにする場合と、新しい庭木を入れる場合では、庭木1本分安くなると言えばそうですが、今あるものを生かすために発生する工事や処理もあるかもしれません。状況によりますので、「安くしたいから、今あるものを使って」という発想よりは、「思い出のあるこの木はそのままにしたいので」といった思いにもとづいて判断して下さい。そうした思いもなく、古いものを残すことで施工後も代わり映えがせず、不満足な結果に終わるのは避けたいところです。以前、他社につくってもらった図面を、別の業者に施工してもらうことはできますか?
これは業者によりますが、引き受けない業者が多いです。業者は各社が独自のノウハウにもとづいてプランニングを行い、見積もりを出しているため、他社のプランでは工事ができないことも多いのです。また、以前にある業者から提案を受けたプランを、値段の面などで折り合わずに契約しなかったとして、そのプランを別の業者に勝手に渡して安く施工してもらう……という行為は、もとのプランを作成したデザイナー、業者の知的財産権を侵害するものである場合もあります。
原則として、デザインと施工はひとつの業者に一貫して任せ、その業者の提案力・企画力を判断するようにして下さい。現場調査はどんなことをするのですか? 何か準備が必要ですか?
現場調査では、庭の採寸・測量、土壌の調査、家屋の状態、周辺の環境などを業者がチェックするために行います。打合せなども含めて2時間程度はかかるものと考えて下さい。できるだけ、図面があればベストです。特に建物と敷地の関係がわかる「配置図」があればやりやすいでしょう。
また、打合せでイメージを伝えやすいように、雑誌の切り抜きやインターネットで探した画像など、イメージに近い庭のビジュアルを用意しておくと打合せで話しやすいと思います。家を新築していますが、住宅メーカーで造園もしてくれると言われました。造園業者さんに別に頼まなくてもOKなのですか?
住宅メーカーやリフォーム会社が造園を請け負っていて、新築・リフォーム時にあわせての工事を提案される場合があります。こういった場合でも、実際に造園の施工をするのは造園業者です。正確には住宅メーカー・リフォーム会社の提携の業者ということになります。
その提携業者のクオリティがわかりませんので、造園にこだわるなら、できれば別に造園業者からの提案・見積もりも受けたほうがベターではないでしょうか。特に、住宅メーカー・リフォーム会社が造園も含めてまとめて請け負った段階で利益を上乗せしているので、こういった場合は、個別に依頼するよりも料金が高くなっていることが多いです。費用の面でも、造園は造園業者に任せたほうがいい場合が多いでしょう。料金はいつ支払えばいいのですか?
提案されたプラン・見積もり額に納得して契約した段階で頭金を、工事完了後に残額を支払うのが一般的です。小額の場合は工事完了後にまとめて、ということもあるでしょう。施工前に一括でということはあまりありませんので、入金を急がされる場合はなぜなのか注意が必要かもしれません。
契約した後や工事中に、設計や設備の変更はできますか?
多くの業者では、可能な限り相談に乗ってくれると思いますので、まずは、すぐに業者の担当者に連絡してみて下さい。現場の職人さんではなく、業者の担当者に連絡すべきです。プランを変更したい理由を説明してみましょう。結果、工期が伸びたり、追加の費用が発生してしまうことはありえます。注意したいのは、造園の工事は、意外と早く進むものだということです。ちょっとしたエクステリアの設置なら1日で終わることも。終わってしまってからとなると、変更が利いたとしても費用などがかさみますから、工事中はこまめなチェックがおすすめです。もちろん、日々、チェックを続けても問題なく工事が進行し、イメージどおりの庭ができるのが理想なのは言うまでもありません。
工事期間中は家に居たほうがいいのですか?
造園工事は屋外の作業ですので、家の方が在宅している必要はありません。職人さんにお茶を出したり、トイレを貸したりといったことも、最近は多くの業者で必要ないとしているところが多いです。ただ、職人さんが帰ってからでもよいので、日に一度は工事の進み具合を見ておかれることをおすすめします。問題がないかチェックする意味もありますが、理想の庭ができあがっていく過程を楽しむこともできるはずです。
工事中にご近所にご迷惑はかかりませんか?
新築ほどではないにせよ、どうしても多少の音、工事車両や職人の出入りは発生してしまいます。ですが、施工前には業者から近隣の方へのご挨拶なども行いますし、毎日の作業終了後には周辺を清掃するなど、できるだけご迷惑のかからないよう、業者は考えています。
長く暮らしていると、造園に限らず、家の補修のための工事なども発生しますから、ある程度は「お互い様」。特に神経質なお宅があるなど、どうしても気になる点は、事前に業者に伝えておけば配慮してもらえ、少しでもトラブルを減らすことができます。完成後、間もないのに庭木が枯れてしまいました……
業者の中には植栽に保証をつけてくれるところもあります。保証の有無に限らず、1年も経たずに庭木が枯れてしまったという場合は業者に連絡して相談してみましょう。庭はその後も手入れをすることで良い状態が保たれ、住人の暮らしとともに歩んでいくもの。造園業者は、一度限りではなく、末永いお付き合いを望んでいます。なにかあればこまめに連絡をとってみて下さい。